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Goodnessなチョコとくるみのクッキー

  • bongout7
  • 4 日前
  • 読了時間: 4分

更新日:3 日前


薔薇があちらこちらで咲いているこの街。

薔薇の総本山、京成バラ園もさぞかし大賑わいの事でしょう。

ご近所すぎると逆に行かない。近寄らない。


ラズベリーが手に入るようになったので、ジャム以外にパンも復活していました。

クリームチーズとカスタードを合わせたなめらかなクリームを詰めたパンに砕いたラズベリーを乗せて焼いています。

冷やしてもおいしいですよ。


さて、これといって新しいネタがないので定番商品を改めてご紹介したいと思います。


開店当初からずっと焼いている定番中の定番クッキーといえば、チョコとくるみのクッキー。

バターの割合が多いリッチな生地に、生地とほぼ同量のチョコチップとローストしたくるみを加えております。

この贅沢な生地をセルクルにひとつひとつ詰め整えて焼き上げます。

バターが多い生地のためセルクルに入れないで焼くと、バターが溶けどわーっと広がってしまうんです。

この厚みが旨み。

ザクザクでくるみごろごろチョコもごろごろ。

ごく普通のカントリースタイルのクッキー(ステラおばさん的な)で斬新さはないけれど、地味に確実に美味いという感じです。

そこらへんによくありそうなのに探すと変にスパイス入れてたり妙にオシャレすぎたりで、なかったりしますよねこの手のクッキー。

珈琲に紅茶に牛乳に、麦茶でもルイボスティーでもお供はお好きなものでどうぞ。






雑記


ここ最近イギリスの古典な小説をちょいちょい読んでいます。

直近はフォースター著「ハワーズ・エンド」を読了しました。

第一次世界大戦前の植民地主義の時代に書かれた話です。


19世紀初頭のイギリスの小説「高慢と偏見」では限嗣相続制度によって妻であっても娘でも女性には相続権が一切無かったのですが、このハワーズ・エンドが描く20世紀初頭は父の遺産を当たり前に娘が相続しており、100年の間に制度が改善(女性にとってはなので特権的な男性からしたら改悪かもしれない)されている様に希望を感じるのと同時に、人間関係の構築の難しさや性別、人種、障がい、経済格差(この時代は特に階級格差とイコール)、など立場によってずれる倫理観は今現在とまるで変わらないことに人間の内面の成長の難しさと悲哀を感じました。


古典なのでネタバレも何もないので書いちゃいますが、後半で主人公マーガレットと夫ヘンリーの間で、これ以上ないほど芯の大事な考え方のすれ違いがあり、確実にお別れ案件と思って読んでいたのに、ラストでマーガレットはヘンリーと結婚を続け共に暮らすことを選ぶのには嘘だろおいおい、、となりました。

しかしそれはヘンリーの息子が殺人を犯したことで、家長として強くあったヘンリーはとても傷ついて弱ってしまっていたという状況だからこそ再構築された関係性だと思うとジェーン・エアにも通じるラストだなあ、、

としみじみ男女で対等な関係性を作るという事の困難さ複雑さを改めて。


今は昔よりは対等に近づいているのかもしれないが(一部の日本じゃない国ではね、、)、極端さも増していて分断の時代と言われており、中間が無い。

むしろ中間はどっちつかず、八方美人、自分の考えが無いというマイナスな印象がある。

仏教では中道が説かれていますが、常に真ん中を選べば波風立たせずにある意味平和かもしれんが正解とは言えないのでは?といつももやーっと思ってました。


その答えのようなものがハワーズエンドの長いお話のまさに中間あたりにあり、ハッとしました。


「そうね、真実は中間のところにあるのよね」という主人公の叔母マント夫人(悪い人じゃないけど割と視野が狭めなので自分の正義を押し付けがちな人)が過去に発した言葉を思い出した主人公のマーガレットが、


《マント夫人が分かったような事を言っていた。

でもそうではない。

真実とは生きているものなので、何かと何かの中間地点にあるのではなくて、この両方の領域を常に探索することでしか見つからないし、最終的にはバランスを取る事が大事だとしても、初めからバランスを取ろうとするのは不毛だ。》


ああ、仏教で言っている中道も単に真ん中を取っていけって言っているのではなくこういう事なんだな。

な、なるほどおおお!

45年も生きてきてそんなことも分からなかったのかと笑われそうですね。


〆はこちら

恋人と別れられてよかった!ほっとした!

まじでヨリ戻さんでよかった~!

わたしが選んだからわたしは超HAPPY!

という上記の小説とは真逆な曲です。

ハワーズエンドから100年と四半世紀、これがイギリスの現在地。


 
 
 

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