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メレンゲはおいしくたのしく神経質に

  • bongout7
  • 2022年10月24日
  • 読了時間: 3分

更新日:2022年10月28日


当店は春夏と秋冬で作る商品を一部入れ替えております。

パンや焼き菓子の製造には温度と湿度が影響しており、一部の商品においては高温高湿度下での製造が困難になり、おいしい状態で提供できなくなるためです。


春夏はお休みしているメレンゲの製造を再開しました。


メレンゲは大変湿気りやすいお菓子です。

真冬の乾燥注意報が発令されている時期がベストコンディション。


メレンゲを作る工程は泡立てるだけとシンプルなのですが、絶対に目も手も離せないスピード勝負。

冷蔵庫から出した卵白が室温でぬるくなる前に冷えたまま仕上げるのがポイントなので、泡立てて絞ってオーブンに入れるまでの作業を超高速で行います。


夏場の厨房は冷房を入れても30℃あるのでどんなに超高速で挑んでもメレンゲがぬるくなってしまいます。

夏に作れない要因は温度にもあるのです。


計量からオーブンに入れるまで、僅か7分。

低温のオーブンで2時間強ゆっくりじっくり乾燥焼きをします。


その後は、湿気を吸わせないようなるべく外気に触れる時間を短くするため袋詰めも超高速で。

兎にも角にも湿気が敵です。


プレーンと紅茶の2種類をご用意しております。


おせんべいを湿気らせてがっかりって経験があると思いますが、おせんべいならばちょっと軽くトースターで焼いたら湿気が飛んでカリっと復活しますよね。

しかしメレンゲは湿気ったが最後、もう復活する裏ワザは存在しません。

ねちねちになるしかない運命なのです。


メレンゲの美味しさは、軽くてサクサク、シュワシュワくちどけがよい食感にあります。

食感がダメになったらメレンゲの魅力なんてどこにもありません!

ただの甘い塊!


湿気ったお菓子って実は好きなんだよね~

って方がたまにいますけど、そりゃ私もぬれせんなら好きですわ。

でもメレンゲは湿気ったら本当にダメ!


という事で、ぜひメレンゲにおける湿気には神経質すぎるくらい神経質でちょうどいい。

どうぞ肝に銘じてお召し上がりいただけると幸いです。


ちなみにそのまま食べるのがスタンダードですが、アイスにウエハース代わりに添えるなどしても美味です。



「うちの子、メレンゲを一気に一瞬で食べちゃうのよ。もっとゆっくり味わってほしい!」

というお客様のお声を頂戴することが少なくありません。

そりゃ作る側の私も大事には食べてほしいですが、湿気る隙も与えぬ早さで食べ尽くすのは大正解です◎


「ちまちま食べていたら最後は湿気てしまっていた、、早く食べればよかった、、」

というお声も多いのです。

大事に大事にしてたら逆にダメにしてしまうなんて、メレンゲって難しいですね。


メレンゲをおいしく食べるには神経質で繊細で大胆であることが必要なのです。


一瞬でメレンゲの袋が空になったのを見て、子に物申したくなった時は

「この子ったらメレンゲの一番おいしい状態を分かってるんだな!流石うちの子!」

と思う事に致しましょう。

虚しくなるかもしれませんが。


〆は

キャッチーでかわいさがあり、緻密で繊細こだわりの塊というメレンゲに通じるようなトクマルシューゴの音楽を。

型抜きやりたくなっちゃうなー





 
 
 

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