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2025年版シュトーレン×ワイン

  • bongout7
  • 11月27日
  • 読了時間: 6分

更新日:12月2日


前回ご案内の通り11月22日からシュトーレンの販売期間が始まりました。

実のところ包装が完了した21日午後から販売を始めており、フライング販売をⅩ(旧ツイッター)でお知らせしたところ早速買いに来てくださった方がちらほら。

普段ほぼ無反応なⅩですが、一応見られてはいて有用な投稿にはちゃんと反応があるだと判明しました。

裏返せば有用なことを書いていないということの露呈でもあり、、


シュトーレンの追加仕込みをしていた定休日。

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成型の一コマ。

定休日といえどもどうしても作業しながらの写真がなかなか撮れないですね。

作業工程ごとに撮る気でいたのにこれ一枚しか撮れなかった。なんでだ。


シュトーレンが売れますように。年内無事にやり遂げられますように。と近所の神社にお参り。

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今年も小さな鳥居に趣をもたらす紅葉のグラデーション。


大きな銀杏の木もだいぶ神々しい黄金色へと変化中。

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過去のブログ記事でなぜかよく読まれているのがシュトーレンに合うワインをご紹介したもの。

ということで、今回はシュトーレン×ワイン2025年版です。


まずはスパークリングワインから。 こちらはフランスはラングドック地方のリムーという区域で作られるワインです。

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めっちゃフランスっぽいなあ~というラベル。

ブドウはモーザック90%とシャルドネ10%。

瓶内二次発酵で造られています。


グラスに注ぐと美しい黄金色と柔らかで繊細な泡の粒。

りんごや洋なしのような瑞々しいフルーティーさでトーストやアニスのような香りがほのかに香るリッチな味わい。

シュトーレンのバターの風味、ドライフルーツやピールの甘みと酸味を包み込んでくれる柔らかさがあります。



次は白ワイン。

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ハンガリー最古のベネディクト修道院が造っているワイン。

996年に創設、二度の世界大戦、フィロキセラ害、ハンガリーの政治体制の変化などで一時ワイン造りは壊滅状態となるも2000年からワイン造りを復活させたという経緯があり、2025年現在極東の日本の千葉の八千代くんだりまでやってきているという1000年前に修道院でワイン造りにたずさわっていた人々もびっくり仰天でしょう。


歴史の長さなのか、修道院という組織のまじめさなのか、まあとにかく安定感が半端ないです。

時代や価値観に流されない堅牢な旨さという感じです。

味覚はそれぞれだから10人いたら10人好みが違うわけで、でもこのワインは10人いたら10人とも旨いっていうんじゃないかな。


ブドウはライナイリズリング40%、オラスリズリング40%、トラミニ20%。

白桃っぽいフルーティーさがあり、酸味は穏やか、じんわりと舌に染み入るような余韻があります。

暖かい部屋でシュトーレンと共にじっくり味わえば、恒久的な世界平和を思わずにはいられない。



最後は赤ワイン。

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イタリアはヴェネトにて、リパッソで造られるワインです。

リパッソとは元に戻すという意味があり、ブドウを陰干ししてから造るワインから出るブドウの搾りかすを、別で仕込んだベースとなるワインに足して(戻して)濃厚な風味や旨味を与えるという手法です。


ベースのワインのブドウはコルヴィーナ55%、ロンディネッラ20%、メルロ15%、コルヴィノーネ10%。

リパッソに使うブドウはメルロ100%。


チェリーやカシス、ブラックベリーといった果実味にペッパーの風味、凝縮されたコクにほのかな甘み。

シュトーレンのオレンジピールやレモンピールのさわやかさと混じりあうとこのワインの新たな側面が見えてくる感じです。

バターとクルミのミルキーさや、ラムレーズンの豊潤な香りにもよく合いますよ。

アルコール度数は14.5%と少し高めなのでつまみながらちまちまとお楽しみください。


以上の3本がおすすめではありますが、店内には数多のワインがございますのでお客様のお好みに合わせて都度ご案内いたしております。

クリスマスや年末年始のお酒ストックには当店のワインをどうぞよろしくお願いいたします。


やっとこさで紅葉真っ盛りなのでなんとなくまだまだクリスマスという気分になりませんが。

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雑記


「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」三宅香帆著

「YABUNONAKA」金原ひとみ著

をここ1か月で読んでおりました。


一見まったく関連性がない2冊であります。


前者は、個人的には働いていても本をめっちゃ読んでいるので売れているのは知っていたがスルーしており、例の馬車馬発言きっかけで何かの媒体において三宅さんが発言されているのを読み、興味がわいて手に取りました。


後者は、著者インタビューや作品の内容(性被害、コンプライアンス、SNS、価値観の変容などでもがく人々を描いている)から今現在を描いているので生々しく感じる早いうちに読むべきだろうなと手に取りました。


2冊を読了して思ったのは、自分の考えや価値観は時代、政治、言説、読んできた本や親や友人知人、あらゆるものに影響されて、自分というものは自らが発色するわけでなく様々な色鉛筆やクレヨン、絵具によって塗られた塗り絵でしかないのかもしれないということでした。


「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」では働き方について戦前戦後からどのように変容してきたのかが当時の政治や風潮と共に説明されています。

自分が社会に出るころに考えていたことはどうやら自然発生的に自分の中に生まれたわけではなく、その頃の社会の価値観がそうだったからでその風潮をナチュラルに自分の中に取り入れていただけぽいぞ、、と思う箇所があり、え、え、とちょっと戸惑いました。


「YABUNONAKA」では登場人物で作家の長岡友梨奈が正論で人を追い詰める潔癖で激しい正義感を持っており、その娘の伽耶がお母さんのあまりにも強すぎる思想に自分が影響されていることに苦しんでいて、お母さんの作る料理にもお母さんの思想が入っていると訴え衝突をする母娘のシーンにすごくざわざわしました。

身近な人からの影響で自分の思想ができていることに嫌悪感を感じ、それでもすでに染みついてぬぐえない絶望感。


先日ある人と話していたら数か月前に言っていたことと真逆のことを主張しだしたのでどうしたのかと聞いたら、「ネットやテレビではどこも今はこういう意見ばかりなの知らないの?これが現在の一般の主流の考えになっている。あなたは偏ったもの見すぎだ。」とのこと。


人は(もちろん自分も)自分などなく良くも悪くも目や耳にした何かによって染まり続けるのだなと2冊の本とある人との会話から思った最近のことでした。



何かに染まるというよりも、誰かを染めると思わせる人間も中にはいるもので。

この人は染める側だよなあという染まったら染み抜き不可能な何かの濃さをお持ち。

そして歌うのは「なにもない」ときたら、これはアイロニーなの?みたいな気持ちになったところで〆。





 
 
 

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