いちじくとじくじたるわたし
- bongout7
- 2024年9月19日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年9月24日
カレンダー上でのみ秋に近づいておりますが、
いまだ真夏真っただ中といった太陽のぎらつきアスファルトの照り返し。
汗を滲ませ観る中秋の名月。
人間の体感は置き去りに、作物は真面目に季節をなぞってくれているのでした。

いちじくの季節でございます。
生の果実はグロテスクな見た目で、

ジャムにすれば地味な色合い。
でもいちじくは唯一無二の風味をお持ちです。
きび糖のようなぽってりとしたコクのある甘み、土と植物の青い野性味、花の粒々。
カリッとトーストしたカンパーニュやライ麦系のパンによく合います。

画像のようにクリームチーズを合わせるもよし、バターやココナッツオイルを合わせるもよし。
ヨーグルトにも、ローストポークなどのお肉料理のアクセントにもお使いください。
いちじくは佐原まで買いに行くのですが、いつも店に籠りきりなので車を走らせるのもいい気分転換となっています。
しかし佐原から戻った後、自分の不注意で大事なものを無くすトラブルを起こしまして予定外の急な大出費!自己嫌悪!己のふがいなさに一晩悶絶しました。
そんな中仕込んだために忸怩たる思いも溶け込んでいるいちじくジャムであるという事を敢て付けくわえておきます。
人の不幸は蜜の味、それはそれはおいしさもひとしおなことでしょう。
雑記
気が早すぎる銀杏がいました。

もう黄色い。
秋の紅葉で一番好きなのは銀杏。
銀杏並木で上も下も視界一面が黄色く明るく照らされるようになるのは、積雪で視界一面が銀世界になる時の日常が塗り替えられる感じとも似ているなあと思います。
よしもとばなな著「デッドエンドの思い出」の装丁がまさにその銀杏で黄金色に色づく世界で非常に好きですね。
有名な銀杏並木と言えば外苑でしょうけど (開発で色々もめているけれども)、そんな遠くに行かずとも身近にいい景色はたくさんあるもので。
雑誌やテレビに出た店だけが出ない店よりも優れて美味しい良い店ってわけじゃないってのと一緒ですね。
という事で個人的に好きな八千代市ご近所銀杏スポットをいくつか。
①萱田第2緑地から萱田第5号公園
八千代中央の千葉銀行裏のマンションの裏の細長いところです。
去年の銀杏のじゅうたん。
※9月24日追記 近年の街路樹の剪定が幹以外の枝全て切り落とす方式になっておりますが(ゆりのきの通りや桜並木)本日確認しましたところここの銀杏も例に漏れず街路樹は電柱じゃないんだからさあ、、って言いたくなる枝ばっさり剪定がなされていたようで、残念ながら今年の紅葉は例年のように美しくないことが確定いたしました。

②飯綱神社の御神木
1本だけだがとにかくでかい。
去年の色づく様子。

③黒沢池近隣公園から村上団地中央商店街まで繋がる道
村上中学校の裏手あたりが真っ直ぐ一直線に銀杏が並んでます。
④スポーツの杜公園
緑が丘図書館が入っている建物の向かい。
他にも阿宗橋付近の川沿いに1本ある銀杏とか、見どころはあるのですが割愛しこのくらいで。
有名スポットじゃない方が人もいないし(上記のスポットは平日昼間は基本的に閑散としている)ゆっくり楽しめて良いものです。
例年だと11月中頃から終盤が色づく時期ですが、最初に述べたようにすでに色づいている銀杏の存在を認めてしまったので私には予測不可能です。
狂い紅葉みたいな現象は気候変動の影響でもあるのでしょうか。
どうぞほんの少しお気に留めてこの秋をお過ごしくださいませ。
〆は秋に聴き続けて早19年のこちらで。
このhalというバンドの2005年デビュー時はGorillazのFeel Good Inc.やColdplayのSpeed of Sound、OasisのDon’t Believe The Truth(2006年映画化された風味絶佳でLylaが主題歌になり柳楽優弥が劇中で歌うという異例の出来事もあった。久々に観たい)などの話題の名盤が出まくっていたUKロック豊作年で、halはラフトレード期待の新人としてプッシュされていました。
今は無き緑が丘イオンのタワレコの店員さんとこれはヤバいの出てきた!ジャケも中身も世界観が素晴らしい!って盛り上がった記憶があるのですが、一発屋的な感じになってしまった。
それでもやはりこのデビューアルバムは色褪せなくて郷愁あって染み入るんだよなあ。
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