こどもの日おとなの日
- bongout7
- 1 日前
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更新日:13 時間前
GWもいつも通り(火曜水曜以外)営業しております。
鯉のぼりが空を泳いでいました。

わたしが子供の頃(40年ほど前)は近所の個人宅に電信柱より高いポールがあって、上からお父さん(黒)、お母さん(赤)、お兄ちゃん(青)、弟や妹(緑やピンク)たち、みたいな感じで縦に大きい順に並んだ鯉のぼりが泳いでいた記憶。
無邪気に見ていたけれど、それによって家父長制のヒエラルキー構造と、男は青・女は赤という色のジェンダーバイアスを無意識のうちに植え付けられていたんだなあ。昭和!
などと、みんな横並びで仲良く泳ぐ令和時代の鯉のぼりを眺めながらぼんやり思うのでした。
そんなひねくれたことばかり考えているので、

こんな気難しそうな顔の大人になってしまいました。
うーん、しかも石頭。
さて、こどもの日らしいものは当店ではご用意がございません。
大人のたのしみならご用意がございます。
ワインがあれば毎日が大人の日。
こちら新入荷の赤ワインです。

モルドバからやってきました。
ブドウはサペラヴィ。
サペラヴィは染めるなどと言った意味があるそうで、グラスに注ぐと向こうが全く透けて見えぬほどめちゃめちゃ濃く、黒に近い紫。
白い布にこぼしたら鮮やかに染まってしまって泣いちゃうやつです。
ブラックベリーやブルーベリーを思わせる果実味にほんのりスパイシーできりっとしたタンニン。
熟成に一部オーク樽を使用しているので嫌味なく上品に感じる程度のバニラの香り。
飲みごたえがあるんだけど、ベターッとはしてないのでするするっと飲めてしまう。
ブドウ品種でシラーやカベルネソーヴィニヨンが好きな人はたぶん好きだと思います。
よーし!GWはローストビーフ作っちゃおうかな!などと思っている人に絶対的におすすめのワインです。
もうひとつは白ワイン。

半年くらい前にこちらの同じ亀ラベルの赤ワインがレギュラー入りしており、割とお手頃で旨いとリピーターが付いておりますが、ついに白もレギュラー入りとなりました。
なんで一緒にレギュラーに入れなかったのか。
ラベルがほぼ一緒(ドーンと亀)なので、わたしが赤と白を取り違えるという凡ミスを頻発する可能性が高すぎる未来が予想できたためです(自覚ある阿保です)。
でもこの物価高で価格高騰が止まらないのはワインも然りという状況で、お手頃でおいしいワインは貴重なので入れることにいたしました。
という裏事情はさておき、こちらはギリシャが産地で地場品種のブドウを使用しています。
柑橘系の爽やかなロディティス70%に華やかな香りと酸味が特徴のモスホフィレロ30%。
まず口に入れたときにお花のような香水のような華やかな鼻腔に抜けるように香りがふわーっと広がります。
そしてレモンやグレープフルーツのようなシャキッとした爽やかな酸味が舌を滑り、お口さっぱり。
おや、なんかクセになるなあ。という感じです。
生の海産物が食べたくなります。
タコでカルパッチョとか食べたいなあ。
GWは海に山に街に田舎に忙しかろうと思いますが、一回くらいパン屋にもお立ち寄りいただけるとありがたいです。
雑記
そこそこ熱心に見ているラグビーリーグワンが佳境に入ってきました。
先週末の16節、静岡ブルーレヴズvs横浜キャノンイーグルスの試合がすごすぎた。
レヴズのテファレ選手の7~8人なぎ倒し爆走トライとか、
レヴズのクワッガ・スミス選手の鮮やかなスティール連発とか、
レヴズ北村選手とイーグルス石田選手のワイリーコヨーテとロードランナーを彷彿とさせる迫真のランなど。
キャノンイーグルスの石田吉平選手はスピードがありすぎて毎度大活躍している注目選手なのだが、この試合はスロワーまでこなす大爆発的大活躍。
えええ~なんというものを観てしまったんだ、、!とひとりでわなわなすること数日。
どれだけすごかったかをちゃんと言語化してくれた記者が現れました。
哲学的、文学的、安心と信頼のスポーツ記者、藤島大氏でした。
これはラグビーに限らないスポーツだけでもない仕事や何やら全般に通じる話だなあと。
「緻密の敵は緻密にあらず。」
「複雑なことを簡潔に。」
「当たり前は揺るがない。」
「より少なく。より大まか。」
パン作るのもお菓子作るのも、基本をおさえたらアレンジし、自分の味を求めていきついたら基本に戻っていた。という事がめちゃくちゃあります。
頭だけで考えているとシンプルからも大事な芯みたいなものからもどんどん遠ざかる。
でもやればやるほど手を動かせば動かすほど、どんどんシンプルに芯は強くなっていく。
シンプルで簡潔なプレーをする選手の練習量、想像以上なんだろうな。
仏教の修行もそうだっていうものね。
頭だけじゃなくて身体的な経験を通し続けてこそ真理に到達できるものだと。
複雑よ、さらば。
いやー、すこぶるいい試合のとんでもなくいい記事だった。
という静かな興奮を書き記させていただきました。
あなたのブログって何を書いてんのか全然分かんない。と知人たちにまた言われそうだけど。
〆は先月のコーチェラにて、どでかいステージをひとり演者というシンプルさで盛り上げまくっていたEd Sheeranさんでどうぞ。
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