いちじくの秋、読書の秋
- bongout7
- 2023年9月21日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年9月23日
今週からいつも通りの営業時間に戻っております。
平日(月・木・金) 10:00~19:00
土日祝 10:00~18:00
火曜水曜定休日
どうぞよろしくお願いします。
いつまで30℃超える日々が続くの!うんざりだよ!と思っていけど、季節はそれなりに進んでいて、いちじくのシーズンになっておりました。

今年も佐原の完熟したあまいあまいいちじくを仕入れてまいりました。
生のままでも十分美味しいのですが、火を入れたいちじくというのは青臭さが抜けて味わいと香りが深くなるようで、それもまた捨てがたいものです。

とろりなめらかに炊き上げて、芳醇な秋らしさを感じるジャムに仕上がりました。
パンに、ヨーグルトに、チーズに、お好きなものに合わせてぜひぜひご賞味くださいませ。
わたしはクリームチーズと合わせてワインのつまみにするのが好きです。
雑記
数十年ぶりにさくらももこの「もものかんづめ」を読んでいました。
ただただげらげら笑えるエッセイと記憶していたのですが、どうもそれだけではなかったと今更気が付きました。
自分の加齢による視点の違いもあるし、時代の価値観も変化しているというのもあるかもなあ。
時代の価値観でいうと「メルヘン翁」という祖父が亡くなった時のことをブラックユーモア満載で書いた一編があるのですが(内容は読んで確認していただくとして)、
もしも現在に発表されたなら極右思想の方々の格好の標的になり、SNSでぼこぼこに叩かれて#さくらももこ非買運動 #ちびまる子ちゃんは見ない とか、アニメ放送のスポンサー降板、放送終了、書籍販売停止、CM打ち切りなど巻き起こったかもしれない。
リベラル派の方々からも不謹慎だの人権の視点から人の尊厳が~などと正論振りかざして論争になったかもしれない。
こんな想像ができてしまうって、随分と潔癖な社会になってきたんだなあ、、こわい
ただよく読んでいくと「その後の話」という章で各話の解説があり、メルヘン翁についてはそれまでの家族の関係性、さくらももこの家族観(人間観と言ってもいいもので、わたしはとても共感する)が前提として書かれたものであること、そしてそれについて批判的な意見も知った上で譲れない書き手としての矜持が語られています。
ああ、こういう芯のある作家だったんだなあと改めて感動したのでした。
この本の出版時の若すぎたわたしにはそこまで目に入ってなかった。
亡くなってもう5年も経つそうで、小学生の時にりぼんを読んでいた身としてはこの世にいないなんていまだにちょっと信じがたい。
〆はもちろんこちら
初期と今ではやっぱ絵柄が違うなあ
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