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なぜパンであんこを包むのか

  • bongout7
  • 2023年5月11日
  • 読了時間: 3分


昨日はこんな目映い日差しで初夏のようでしたが、

先週は暑いんだか寒いんだか分からん気温の乱高下。

うっかり薄着で寝て鼻づまりになっておりました。

花粉症は落ち着いたのにいまだに鼻うがいの日々です。


以前にもお伝えしました通り、マスク無しでの入店をOKとしております。

が、当店のお客様は高齢者の方や、医療、介護、保育などの職業に従事されている方も多くおられまして、お伺いしてみたところ「お店の人はマスクしていてくれた方が安心」というようなご意見が少なくなかったのと、わりと身近にコロナにかかると重症化の恐れがある方がいるので、店主は店内でマスク着用続行といたします。


特に目新しい事が無いので、定番品のお話でも。

こちらはくるみこしあんぱんです。

開店当初から焼いている定番菓子パンの筆頭。

くるみ食パンの生地で甘さあっさりのこしあんを包んでいます。

山奥の田舎の茶店(決してオシャレであってはならない)で出てきそうなお饅頭といったイメージ。


この歳になるとあんぱんが何だかんだ結局旨いなって感じになってまいりました。

昔から好きではあるんだけど、もはや飽きるってことは無いなという境地。


あんぱんのあんこはパン生地に包まれて二次発酵に付き合ってますから、独特の旨味を含むんですね。

焼成によって程よくあんこの水分も蒸発しパン生地もしっとりしますし、パン生地とあんこ双方がお互いを引き立て合って一体化していて、よくできたパンだな!と思うのです。

学生の時に体育祭だの文化祭だので同じ目的を共有する時間を経るとクラスの仲の良さが増す。みたいなのと一緒ですね。


トーストにただあんこを乗っけるのとは一味も二味も違うのです。

入学初日にいきなり隣の席の人と二人羽織やってくださいと言われても息が合うわけがない。みたいなのと一緒ですね。

あんトーストもあれはあれで美味しいけれども。


その理論でいきますと、レーズンパンのレーズンもただのレーズンではないのです。

発酵という時間を共有してパンの旨味も含んだレーズンなのです。

食パンにレーズン乗っけて食べてもレーズンパンには絶対にならんのです。


ただのレーズンとレーズンパンの中のレーズンを食べ比べてみてください。

おおお、旨味が違うな!って思うはず。


ワインでも違う品種のブドウを一緒くたに混ぜて醸すというやり方があるのですが、品種ごとに醸したものをブレンドするという一般的な方法の作り方のワインとは液体の中の一体感が全く違うんです。

やはり時間の共有が生みだすものがあるんですね。

パンもワインも人間も。


本日は以上です。


旨味がたっぷりな感じのこの二人の共演で〆





 
 
 

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