はるいろのわいん
- bongout7
- 2024年2月22日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年10月21日
妙なあたたかさによって河津桜がほろほろとほころんでおりました。

春は桃色ですね。
という事で、ロゼワインのラインナップを増やしました。
実は当店、春に関係なくロゼワイン派がじわっと増加傾向。
まずこちら

フランスはラングドックの辛口ロゼ。
なんというメルヘンな装いでしょうか。
これラベルを巻いているのではなくて瓶自体にプリントがなされています。
すごく偏見ですが「外側に力入ってるやつ大体中身しょぼい説」が私の中にあります。
しかしこちらのロゼワインはその説には当たらないのでした。
ブドウはグルナッシュ55%、シラー30%、サンソー15%。
口当たりがまろやかで瑞々しく、チェリーやザクロのアロマ、とにかくフレッシュいきいきぴっかぴかの新入社員といった感じです。
お次はこちら

イタリアはアブルッツオの辛口ロゼ。
色が濃い。
タンニンと色素がしっかりあるモンテプルチアーノというブドウを使っております。
チェリーや薔薇のアロマでフルーティ、上記のロゼと比べるときりっとしたシャープな輪郭、入社3年目くらいのフレッシュさです。
上記の2点は棚に並びましたが、そのほかにもロゼ派のためにセラーには流動的なものがちょいちょいあったりなかったりします。
基本的には辛口です。

ロゼと言っても色の幅がとてもありますね。
この春はぜひロゼをお楽しみくださいませ。
雑記
足の小指を机や棚の角にぶつけたとき、
分厚い本を足の上に落としたとき、
勢いよく窓を閉める時に手の指を挟んでしまったとき、
咄嗟に声を上げてしまう事は誰にでもあるでしょう。
私はクッソー!!とか言いがちです。
それについて興味深い研究がありました。
なんと痛みが和らぐのか、、
無意識にやっていたことの意味が解明される瞬間て面白いですよね。
大人になると人前では理性が働いて痛くても叫びたい気持ちをぐっとこらえてしまいます。
周りから大丈夫?と言われても大丈夫じゃないのに大丈夫ですと言うでしょう。
しかしここは実質的に痛みが軽減される処置を取らせていただきますと言ってチクショー! 痛てーぞバカヤロー! などと声を出してみるのもこれからはありかもしれません。
一時的にその場の空気がおかしくなるかもしれませんが、緊急事態時のものですからね。
身体的な痛みだけでなく心理的な痛みにも有用との事。
前回の記事で次回持越しと書いた時に考えていた内容とは異なるのですが、
映画「C'MON C'MON」のラスト、しばらく離れていたママから迎えに行くとの連絡を受けて伯父と過ごす時間突然終わることに気持ちが混乱して駆け出してしまう甥っ子ジェシーと追いかける伯父ジョニーのシーン。
「ぼくは大丈夫だからついてこないで」と言い張る甥ジェシーに、「大丈夫じゃなくていいんだ当然の反応なんだ」と繰り返し言う伯父ジョニー。
段々と二人は声を荒げていき、最終的にジェシーは「ぼくは大丈夫じゃない!サイテーだ!」と叫んで草を蹴り飛ばし、ジョニーも一緒に叫ぶ(ここで地団駄を踏むジョニーが愛らしくて良い。オジサンの地団駄萌え)。
ああこれはこの叫びは心の痛みを軽減させているんだ。と解像度が増しました。
もしも子供のころから感情を発露させずに物わかり良いふりをし続け僕は大丈夫だからと心に蓋をしていたら。
身体の痛みなら時間が経てば消えるだろうけど、心の痛みは積もるばかりで息ができなくなっちゃって、それからどうなっちゃうんだろう。
だから自分の素直な声を上げる事は大事なのだと改めて気付かされる映画なのでした。
みなさまも心が痛いときは夕日に向かってどうぞお叫びください。

今冬いつかの夕暮れ。
世の中が心痛いことばかり。
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