クリスマスをまちわびて

【12月22日シュトーレン完売しました】

今年もシュトーレンとスペキュロスの販売を開始いたします。

巷では数年前にシュトーレンがブームになりそこかしこに溢れかえっておりましたので、どんな代物かのご説明は割愛させていただきます。

簡単に申し上げますと、クリスマスを楽しみに待ちわびながら少しずつ食べる発酵菓子です。

しかしシュトーレンにもいろいろなタイプがございます。

当店のシュトーレンは卵とバターと牛乳を加えたリッチなパン生地に(スパイスは不使用)、多すぎず少なすぎず程よい割合でラムレーズンやオレンジピール、クランベリーなどのドライフルーツを加えフルーティーに仕上げた素朴なシュトーレンです。

こんな感じですね。

田舎町のパン屋のシュトーレンというイメージです。

パティスリーではマジパンを真ん中にドカッと入れて生地よりも具が多く、詰まった感じの重量級タイプのシュトーレンが多いようです。

シュトーレンも色々です。

さて、製造工程を少々公開いたします。

まずは生地。

卵やバター、牛乳をたっぷりと加えたリッチな生地を丁寧に捏ね上げたっぷりのドライフルーツを加えます。

ゆっくりと発酵させたのち、分割、成形、二次発酵。

オーブンに入れる前のふっくらと発酵した姿。

芳醇な香りがして、すでにおいしそうであります。

焼き上がりすぐにラム酒とバターをしみこませます。

その後グラニュー糖をまぶして一日寝かせます。

そして翌日落ち着いたシュトーレンを粉糖の海へダイブさせます。

もうこれで出来上がりですが、販売までにはあと一歩。

今年の包装はこのような形に仕上がっております。

包装が過剰になるのは避けたいので最低限にと思いつつ、リボンをすると特別なもの感が出ますので、大切に食べていただきたい気持ちの表れという事で。

シュトーレンは100本を予定しておりますが、販売状況やご予約数などによってあまりに早く売切れるような場合は追加で焼くかもしれません。

しかし、予定数が終了次第販売は終了いたします。

例年ですと12月20日前後あたりから残り僅かな状況になります。

複数本お求めの場合は前もってのご予約をお願いしております。

ひとりで営業しておりますのでご用意に時間がかかったり、シュトーレン自体はあるのに包装が間に合わず販売できる状態にない場合があるからです。

どうぞよろしくお願いします。

そして、もうひとつクリスマスのお菓子がございます。

その名もスペキュロスです。

シナモンなどのスパイスを加えたカリカリ食感のクッキー。

八つ橋とか、海外のお菓子のロータスみたいな感じです。

これも製造工程を少々公開してまいります。

生地は薄力粉と強力粉をミックスしてスパイスをたっぷりと加えて作ります。

そして一枚一枚このような木枠で抜いていくのです。

一年でこの期間しか使われない悲しい存在ですが、使い古して年季の入った木枠。

まず生地が張り付かないように木枠に粉を振るい軽くはたきます。

次に軽く捏ねた生地を木枠に押し付けていきます。

生地をしっかりと詰めましたらはみ出た部分をナイフできれいに削ぎます。

そして木枠をひっくり返してポンと叩くと

いやー結構時間がかかります。

30枚抜くのに1時間弱とか、、なかなかの効率の悪さです。

でもこれで作るから旨いのです。

あとはカリっと香ばしく焼き上げて完成です。

コーヒーにも紅茶にもホットミルクにもピッタリ。

ちょっと歯ごたえがありますので、歯や顎に自信のないお客様におかれましては、お召し上がりの際なにとぞ慎重に挑んでいただきますようお願いいたしいます

以上クリスマス商品のご案内でした。

※

なお例年クリスマス商品でジンジャーケーキを焼いておりましたが、今年は製造を見送らせていただきます。

現在キャッシュレス決済キャンペーン開催中でたくさんのお客様にわざわざ足をお運びいただきとてもありがたく思っておりますが、手が回らない状況です。

11月24日の時点で忙しさは落ち着きつつありますが、キャッシュレス決済キャンペーンが終了する12月11日以降に仕込みに余裕ができればお焼きするかもしれません。

その時にならないと状況が分からないもので焼くときはTwitterでご案内いたします。

お察しいただいて、どうか催促はご遠慮いただきますようお願い申し上げます。

暗いニュースが続くこの一年でしたが、皆様のクリスマスと年末がほっこりとあったかいものとなりますように。

私の大好きなクリスマスソングで〆。