グレフルと読書と人権
- bongout7
- 2023年5月31日
- 読了時間: 4分
国産のグレープフルーツが出回る時期が非常に短いので、ここ数年買い逃しておりました。
今年はギリギリで思い出して無事購入。
皮は黄色いのですが、

果肉はサーモンピンクのルビーレッド種。

でも煮ると相殺されて黄色くなっちゃった。

心地よいほろ苦みと爽やかな酸味でジューシーで非常に美味に仕上がっております。
グレープフルーツって爽やかでキリッとビターで良いなあ。
こういう人になりたいなあ。
ただいまの手作りジャムの種類は4種類。
いちごジャム
甘夏ママレード
グレープフルーツママレード
パイナップル&マンゴージャム
どうぞよろしくお願いします。
雑記
曇りって言ってたのに午後快晴。

夏が暑いのはもうどうにもならないので早く身体の暑熱順化をしてばてにくくせねばと果敢に外に出ました。
予想通り暑くてぐったり。
みなさまも熱中症に気を付けて生きてまいりましょう。
デヴィッド・グレーバー著の「ブルシットジョブ」という本を読んでおりました。
邦題にはクソどうでもいい仕事の理論と付け加えられています。
クッソどうでもいい仕事をして給料を得ている人を糾弾して、どんどん排除して、もっと無駄なく合理的にしていこうぜ~いというようなThe欧米な内容かなと思っていたけれど、本を手にしたら400ページ以上の大ボリューム。
どうやらそんな短絡的な内容ではなさそうであると覚悟し読み進めました。
ブルシットジョブというものの定義から始まり、我こそブルシットジョブをしていると告白する人々の話を交えつつ、ブルシットジョブに就く人がどのような精神状態になるのか、なぜブルシットジョブが生まれ、無駄と分かっていてもなぜ無くならない(むしろ増加している)のか。
意味のある非ブルシットジョブの給料が安くブルシットジョブは高給な状況は日本ではやりがい搾取と言われるものに近く、海外も同じような状況である事。
仕事とは何なのか、働くという事は人間にとってどういうものか、社会の在り方、人間の生活、家父長制や女性蔑視、政治の影響など、たくさんの課題の提示があり、非常に読み応えのある一冊でした。
読んでみて損はないと思うけど、即時に解決できる答えが載っているバイブル的なものではない点は留意が必要。
この本の定義では自分の仕事はブルシットジョブとはならないのだけれど、果たしてそうなのだろうか。
うちの店がド田舎で食べ物を販売している店が半径10㎞以内に一軒もないような場合には非ブルシットジョブであるとはっきり言える。
しかし、半径1㎞以内に5件もパン屋があって、コンビニもスーパーもあるような土地ではブルシットとは言わずも、ただの自己満足ではあるよなあ、、
などと考えもしました。
また、ブルシットジョブが増加傾向であることを順々に突き詰めていくと貧困にも突き当たるという事にはなるほどなあと。
今年に入って読んだのが、
「ライファーズ」「プリズンサークル」刑務所で実施されているTCという語り合いによる更生プログラムのドキュメント。
「ポバティーサファリ」イギリスのコラムニストでラッパーのダレンが最貧困地区で育ち現在に至るまでの回顧録。
「this is japan」長くイギリスで暮らすブレイディみかこさんが日本で社会貢献などの様々な活動をしている人に出会いながら日本の問題点をあげた取材記。それをはじめとして刊行されている彼女の著作のほとんどを読破。
他にも社会学者の宮台真司さんや、ほうぼくの奥田知志さんとか、宅老所よりあいの村瀬孝生さん、藤原辰史さんや伊藤亜紗さんなどなど様々な立場や観点から社会について考えさせらるような本を読みました。
その大多数の内容で問題としているそもそもに共通して貧困や暴力(肉体的だけじゃなく言葉なども)があり、
もっとそもそもに人を人として尊重していない(人権がない)という事に共通して行きついている。
入管法や、LGBTQ理解増進法や、同性婚、夫婦別姓、生活保護、など全然解決する気配もない問題も、ジャニーズの性被害問題も戦争もみんなそうだなあと。
そのようにパンを焼きながらきちんと学んできてなかった人権について(なんで憲法で規定されている文言以上の事が義務教育でもっと時間をかけて教えられてないんだろう)考える最近なのでした。
そんな中「国益なくして人権なし」という政治家の発言を聞き、は????となっております。
こういう事を話すと、何になりたいの?それパン屋に必要なくない?って言われたりしますが、未成年がとかミュージシャンがとかアイドルが政治を語るなとかいう暴論と一緒だよね。
逆にさ、政治家にだけしか政治を語る権利がないんだとしたらそれこそ絶望だしこの世の終わりと思うんだけど。
1㎜も関係なく社会で生きている人なんて一人もいなくない?
という毒づきで〆と思ったけど、やな感じなので、しかもこの人なんか嫌な事あったのかな、、と心配されそうなので
かっこいいな!この人!と最近お気に入りのこの方の歌声で気持ちよく〆ます。
力があって良い声。
Commentaires