ヌーヴォー諸行無常
- bongout7
- 2022年9月22日
- 読了時間: 2分
店頭やTwitterではお伝えしておりますが、
当店では、今年のボジョレー・ヌーヴォーは入荷しません。
価格が去年の倍以上と爆上がりしているためです。
いやー高すぎる。
びっくりしちゃった。
ヌーヴォーは数ケース単位でしか注文できないので、高くても欲しいって方がひとりかふたりはいるかもしれませんが、ちょっと数を売るのは難しいね。という判断を致しました。
何故それほど値上がったのか、
原材料費の高騰
進む円安
輸送費の高騰
などなど複合的な要因です。
ヌーヴォーは発売日が決まっているので船便でなく空輸されます。
ロシアがあんな感じなので最短ルートで運べない状況もあり、ただでさえ値上がっている輸送費がさらにかさんでしまうようです。
これは短期的なものではないので、来年はいつもくらいの値段に戻っているという事はまあまず無いだろうなと思われます。
どうかご了承くださいませ。
そもそも千年以上前からブッダが諸行無常はこの世の真理であると説いておられ。
だから数十年前から日本にやってきたボジョレーヌーヴォーというイベントが定着してそして下火になっていくのも諸行無常のひとつでしかないと理解して、それを知って楽しんだ時間に感謝して次に進んでまいりましょう。
美味しいワインはこの世にたくさんありますよ~
話の続きですが、以下は雑記として
変わらないものは素晴らしい。長く続くものは尊い。というような考えが植え付けられていると感じることは多いですが、長く続くものがまったく形を変えずに続いているのかといわれれば、全くそんな事はなく。
伝統芸能といわれる能に然り、狂言に然り、歌舞伎に然り、落語に講談に然り、それぞれの核の部分はきちんと受け継ぎながらも、時代に合わせて形を変えてきているから続いていると感じます。
(ちなみに私、狂言は茂山千五郎家が好きです)
あの奈良の東大寺は、このコロナ禍で困窮してしまい、なんと維持費用をクラウドファンディングで集めるという手段に踏み切りました。
長く続いている所以は、決して頑なではなく柔軟だからなのだなと思い知った出来事でした。
変わらないのではなく、変わり続けている。
千年もやらんけども、うちの店も柔軟であらねばならないなとこの厳しい経済状況の中で色々考えてはいるんですけど、、皺の少ない脳みそがフル回転しても何も出ないよ~
誰か助けて~
ああ、一切皆苦、困った困った。
こうやって時折きれいな日の出でも見て生きていられれば、それだけでいいんだけど、そうもいかないのが人生かな。

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