バター香る27層の
- bongout7
- 2024年11月14日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年11月24日
うっかりしていたらシュトーレンを仕込まなきゃいけない時期になっていました。
材料や包材は準備万端ですが、まだラムレーズンしか仕込んでない、、
11月23日から販売する予定です。
出来る、たぶん、大丈夫。
なんやかんやで11月ですが、11月って感じがしないのは気温のせいでしょう。
去年よりさらにあたたかいような今年。
どうしましょう、、と思いながらも朝の冷気を厨房に流し込むなどして無理矢理作り始めましたクロワッサン。

バターを叩いて伸ばして3つ折り3回。
27層のミルキーな生地を、外はさっくり中はジューシーに焼き上げました。
3月いっぱいくらいまで(気温による)の期間限定品となります。
この5か月間のうちに心ゆくまで思う存分お楽しみくださいませ。
クロワッサン製造期間は肩甲骨のストレッチに余念がないわたくしです。
クロワッサン折り込みの道は健やかな肩甲骨から。
雑記
先週はこちらを読んでました。

端的に言いますと、これほんとにめちゃくちゃ良かったです。
バリ山行とはバリエーションルート(一般の整備された登山道から外れたルート)の山登りとのこと。
藪を分け入り、岩場を登り、川や滝も、行けるとこがルート。
そんなバリ山行を一人でしている妻鹿さんと、会社の登山サークルで山登りをするようになった波多さん。
妻鹿さんは会社でも一人で会社の方針とは違う独自の動きをし、波多さんは同僚との関係性を構築し会社組織の中でうまく立ち回れるように動く。
その対比がいろいろ考えさせられました。
どっちの生き方が良い悪いとかそういう事ではなくて、会社でも、山でも、安全な整備されたルートが正解とも限らないし、無整備の安全が未確認のルートの先が絶景だとしても命の危険と引換えだったりする。
道なんて結局あるようでないのかもしれない。
「バリはさ、ルートが合っているかじゃないんだよ。行けるかどうかだよ。行けるとこがルートだよ。」
妻鹿さんのこの言葉に尽きるな。と思いました。
正解はひとつじゃないし、正解かどうかなんて行ってみないと分からない。
安全で整備された道ではなく手探りで行ける道をかき分け進むという面で、バリ人生なわたしはどうしても妻鹿さんにシンパシーを感じてしまうのでした。
「バリはやっぱりひとりじゃなきゃ。ひとりじゃないと、感じられないでしょ。」
妻鹿さんのこの言葉で自分が肯定された感じがして噛みしめてしまいました。
山ではないけど、深夜からひとり厨房に籠って黙々とパンを作る時に感じる、他の誰かがいたら違うひとりならではの何かは確かにあるのです。
その何かはきっと妻鹿さんの感じるものと似たものなのではないかと勝手に思うのです。
が、わたしは人と関わり合いをもって働くという能力が著しく欠けている結果ひとりになってしまっただけの人間だったのでした。
会社組織に所属して昇進するとか経営規模を拡大するなどという事に全く魅力を感じないんだからしょうがないなあ。
わたしがバリ山行をしたら滑落するか遭難する自信しかないので(運動神経と方向認識が残念なため)しないと思われます。

バリ山行はしないけど、妻鹿さんが山でひとりを楽しむようにわたしも週に一度は屋外の誰もいないひとりの場所に身を浸す時間を楽しんで生きているのでした。
〆はこちら。
この人たちは整備された一般ルートは大嫌いそうだなーって感じがにじみ出ていて良いです。
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