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ブルーベリージャムと戦後80年に読んだ本

  • bongout7
  • 18 時間前
  • 読了時間: 4分

今夏は那須高原だの、上高地だの、八ヶ岳だのといった避暑地で休暇を過ごしてきたというお客様がちょいちょいおられまして。

「いや~避暑地って言っても日中は結構暑かったよ~」などと皆様同様に口にされます。

言ってみたいねその台詞。

温暖化で本当に暑かったのでしょうが、なんにせようらやましい限りです。

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見た目だけは涼し気な猛烈に暑い近隣の林を散策、わたしの定休日。



さて、ブルーベリーが何度か入荷してました。

しかしこの暑さと雨の少なさで今年はあまり量が採れていないとのこと。

そんな貴重なブルーベリーをジャムにいたしました。

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シナモン、クローヴ、ジンジャー、ナツメグに、赤ワインをドバドバ注ぎぐつぐつ煮込みます。

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スパイシーで風味豊かなジャムの出来上がりです。

パンやヨーグルトにはもちろんバニラアイスにかけるのも美味。

20本ほどしかできなかったのでお早めにどうぞ。

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ラズベリージャムも再仕込みしましたのでベリー系セットでお楽しみくださいませ。

どっちも大人が好む味ではありますが、稀に好むお子さんもいなくはないです。

どうぞよろしくお願いします。



暑すぎるので体調的にもどこかで小休止したいとこですが、休んでも暑いもんは暑いし。

とりあえず、お盆もいつも通り営業いたします(火曜水曜定休日)。

八千代に帰省される予定などありましたらどうぞお立ち寄りくださいませ。





雑記


戦後80年という節目だからか、この8月はご近所の人やお客様とも普段のふとした会話から自然と話題になる先の戦争の事。


火垂るの墓について話してました。

石破首相の平和式典でのあいさつについて話していました。

原爆ドームに行った時の事を話す人もいました。

親が疎開で長野で過ごし、今もその疎開した先と交流があるという人もいました。


そしてわたしはこれを読んでいました。

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名もなき少女たちの「わたし」の語りが溢れています。

「わたし」の語りはひとりのわたしの声であって、たくさんのわたしの声でもある。


宝塚の舞台が好きなわたしも、

憧れの学校の制服を着ることを夢見るわたしも、

海軍士官の少年たちに見惚れるわたしも、

国のために働いて自分は無力でも無意味でもないと思いたいわたしも、

戦争では、わたしはわたしたちは生きていても死んでも数でしかない。


それと並行して、

わたしたちの日の丸

わたしたちの天皇陛下

わたしたちの兵隊

わたしたちの飛行機

わたしたちの戦争


いちいち「わたしたちの」が付き、繰り返される。

その度にピュアすぎるナショナリズムというか盲目さに頭がくらくら。


そしてやがて

わたしたちの満州はわたしたちの満州ではなくなる

わたしたちの朝鮮はわたしたちの朝鮮ではなくなる

わたしたちの同盟国の元帥だった男が殺される

わたしたちの同盟国の総統だった男が自殺する

わたしたちの陸軍大将や大臣や官僚が

わたしたちの戦争犯罪容疑者として逮捕される


わたしは、わたしが作ったもの(風船爆弾)で、六人が死んだことを知る


「わたし」は「わたしたちの」に絡めとられてしまうことについて考えさせられます。


もう一つ印象的なのは、戦争の中枢にいて歴史に名を刻んだ人間に名を与えないこと。

戦死した一庶民である女学生や先生たちに名を与えていること。


悲しいけどさらさらと流れるようなリズム感の心地よい文章の本でした。おすすめ。


どうやら2025年8月現在、著者の小林エリカさんはアートバス「爆心へ/To Hypocenter」号で広島・長崎をめぐるプロジェクトを行っている最中のようです。

15日16日には都内で映像版の女の子たち風船爆弾をつくるの上映もある模様(詳細は以下)。

映像版あるんだ。観てみたいなあ。




とある定休日、

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猫は平和で良いね~なんつってゴロゴロ言ってるこの子をなでなでしてたら

突然ここから飛び出してキジトラの猫と激しい喧嘩をしだしたのでした。


全然平和じゃなかった。

 
 
 

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