マスクどうするの
- bongout7
- 2023年3月2日
- 読了時間: 3分
定休日、明け方は空気がひんやりとして朝靄があちらこちらに。
じわじわと川を上ってくる靄が生き物みたいでちょっと怖かった。

花粉が大量に飛んでなければいい季節なのになーと何十年も思い続けております。
さて、3月もいつも通り火曜水曜の定休日以外は営業いたします。
春らしいメニューなどを考えてはいるんですが、前回お伝えしたように一部材料の入荷状況とすべての材料の価格が不安定過ぎてどうにもこうにも困ったもんです。
そしてマスク対応についてですが、厚生労働省がホームページ上でお知らせしていますね。
当店でもこちらに準じて3月13日以降はマスクの着用(逆に外すことも)を強要することはございません。
と言いますか、すでに先月にマスク着用をお願いするような張り紙は外しておりますので、13日を待たずして個人の判断でしてもしなくても良いんですけども。
しかしマスク着用のお願いが表示されていなくても、誰一人としてマスク無しで入店されることはなく(乳幼児を除く)、3年間の行動習慣の染みつき方がすごいなと感嘆。
アルコールスプレーももはや惰性でやっている感が否めないので下げようかと思ったのですが、無いと不安という方が一部いらっしゃるようなので一応置いておきますがこれも強要するものではありません。
トレーやトングはアルコール消毒しておりますし、店内の換気もしております。
店主ですが花粉症もちのためしばらくはマスクを着用します。
ひのきの花粉が落ち着く4月末くらいまでは着用せざる得ないことと思われます。
店の扉が開く度にくしゃみを連発しちゃうものですから。
先ほどお客様に「花粉症の症状が軽減するからと小麦の摂取を控えている人が周りに結構いるんだよ」と教えていただきました。
え~かなしい~
藁にもすがりたい毎年地獄の花粉症ですからあらゆる改善方法を試す価値はありますし、症状の改善が実感としてあるならば致し方ないとは思うけども、体質は皆違いますので小麦を食べても食べなくても症状変わんないなーと実感された方はどうか小麦を悪者にしないでください。
そんなわけで3月も張り切って焼きますので、当店のパンをどうぞよろしくお願い致します~。
雑記
このところ、ノンフィクションの本ばかりを読んでいます。
なにかの雑誌に紹介されていたのがきっかけで読んだ「手の倫理」が面白かったので、伊藤亜紗さんの本を遡って読んでみることに。

「どもる体」は吃音について当事者のお話を交えつつ吃音と共に生きる事について。
「記憶する体」は吃音も含め、全盲だったり、腕や足を失っていたり、若年性アルツハイマーなど何かしらの障害を抱えた方々のエピソードをまとめたもの。
研究者の視点で(伊藤さんは吃音の当事者でもあるのだがそれは最後まで伏せている)書かれているので、いい意味でさらりとして著者の感情や価値観によって読み手の思考を操作誘導するような文章ではないことがすごく良かった。
障害を持っていることは稀なことで、悲劇で、かわいそうで、助けてあげなきゃいけない、などという思考になってしまうのは24時間テレビの影響が強いのではないかなあ。
感動を呼ぶ方へ誘導しすぎな気が。
サライは良い歌だし、すべてが否定されるものではないけれど。
伊藤亜紗さんの本では、障害は障壁や劣るものではなくあくまでその人の特徴という捉え方をしているし、皆さん工夫に満ちた生活をしていてすごく生き生きしているように思えます。
ちなみに、記憶する体の表紙絵は坂口恭平さんが描いているそうで。
坂口恭平さんと言えば著書「躁鬱大学」も気づきがたくさんでエネルギーに満ちていておもしろくておすすめです。
しかし春の読書は眠りを誘います、、
最近のお気に入りで〆
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