レーズン食パンのこと

今回は定番商品紹介です。

こちら開店当初から焼いているレーズン食パン。

粉と同量のカリフォルニア産レーズンを加えて焼き上げており、どこを切ってもたっぷりとレーズンの存在を確認いただけます。

レーズンは収穫したブドウを天日干しにして作られます。

1㎏のブドウからできるレーズンはなんと200g。

贅沢な食べ物ですね。

レーズンはブドウ糖と果糖を豊富に含んでおりまして、単糖類のため体に吸収されやすく効率の良いエネルギー源となります。

これから学校仕事頑張るぞーって朝とか、ランニングするぞー山登るぞーって休日の運動前にぴったり。

そしてカリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛、銅、などなどのミネラルも豊富。

鉄分が不足しがちな女性にもお勧めです。

レーズン食パンは形が2種類ございまして、上の画像のように食パン型のものの他に

このような細長い型で焼いたものがございます。

重さは食パン型で焼いたもの1山分と細長い型のもの1本が全く同じとなっております。

では、なぜ2種類焼いているのか。

開店当初、どちらで焼こうか迷い、とりあえずしばらく2種類焼いて販売し、売れる方を残そうという魂胆でおりましたら、それぞれに絶対的な支持者がついてしまって1つに絞れなくなったためです。

私が思うよりもお客様の舌は鋭敏で、好みのこだわりは強かった。

同じ生地で同じ分量だとしても完成品には違いがあるのです。

食パン型で大きく焼くものは、生地を大きく分割するのでグルテンの分断は最小限におさめており伸びが良く焼き上がります。 また、表面積が少ないため焼減率(焼成時に蒸発して失われる水分)が低くなりしっとり焼き上がります。

細長い型で焼いているものは食パン型の生地の同量が6分割なされてさらに6個ぞれぞれに成型で手を加えているので生地がギュッとつまった感じにはなってしまいます(ひどく硬くなるわけではなく比較するとの話)。

そして表面積が大きくなるので食パン型で焼くものよりもいわゆる耳の部分が多くなりますし、水分も飛んでしまうわけです(焼く時間は短くしてますが)。

こう説明してしまうと食パン型で焼いた方が良いって言ってるように思われそうですが、細長く焼いた方は手でちぎって食べやすいですし、同じ量食べても多く食べた気になるらしいです。(詰まっているため良く噛むからかな？）

まあ、どっちがいいかは人それぞれの好み。

好きな方を好きなように食べてもらえればそれでいいのです。

そのままでもいいし、トーストしても良いし、バターを塗ってもいいし、クリームチーズを塗ってもいいし、シナモンをかけても良いし、フレンチトーストにしても良いし。

私はココナッツオイルを塗るのが好きです。

私が子供の頃は、干しブドウ入ってるパンきらーい！みたいな子が多かった気がするのですが、今の子はレーズン甘くておいしーい！って反応が多い。

時代によって味覚の変化があるのでしょうか。

さて、レーズンパンを紹介したわけですが、実はレーズンはカリフォルニアの大規模火災や異常気象による生産量減での値上げや、中国の急激な需要増による品切れなど、不安定な状況に度々見舞われています。

最近の流通は安定してましたが、数か月前にまた大幅な値上げがなされたばかり。

申し訳ないですが若干値上げさせていただいてます。

うちは輸入の食材を主に使用しているので、円安や戦争やコロナ禍の世界情勢の影響もこの先どうなるのか考えるとなかなか不安であります。

最近は世界の終わりのようなニュース映像を見ては憂い、、

世界情勢や経済、エネルギー事情、気候変動、新型コロナウイルス情報に触れては憂い、、

そう、最近の主な情報源は荻上チキのSession、日本記者クラブのYoutube、朝日新聞デジタルとポッドキャスト。

5分で分かる〇〇とか140文字で語られるようなキャッチーで簡単にまとめられたものも見るけれど情報が薄すぎるので、専門家や有識者の解説があって多角的な視点で長尺で発信されているものをなるべく選んで積極的に見るようにしてます。

もう毎日毎日暗く憂うばかりでいますが、これからの日本を支えるのに重要で尊い第一次産業を支える方々がとても元気に明るく踊っていたので、きっと大丈夫。

何が大丈夫か全く分からんけど。

面白いけど、一体どこまでいくんだろう農林水産省。