黒パン
- bongout7
- 1月30日
- 読了時間: 4分
更新日:2月2日
満月がきれいだなー

からのあっという間の今年最初の新月だそうで、つまり春節ですね。
旧暦を使っているアジアのみなさまはあけましておめでとうございます。
うちは変わらずいつも通りの平常営業です。
店主は花粉をキャッチしだしたので(各種感染症も流行ってますし)しばらくマスクを着用します。
お客様にマスクの着用は強要しておりませんのでご自身の判断でどうぞ。

ガレット・デ・ロワの販売期間も1月末で終わりです。腕が痛いです。
2月はバレンタインデーという事で久々にブラウニーでもと思っていたのですが、カカオ商材の仕入れ価格が2倍超と爆上がりしており、、鳥もインフル、、
う~ん、どうしようかな~、、という感じです。
こまったこまった。という事でひとまず棚上げいたします。
サワー種を使ったライ麦パンですが、定着に程遠くてですね、、おいしいのに、、
なんならばもっとクセのある感じにしてしまえと、いろんな雑穀を投入しました。

こねこねしてると、これは土粘土かな。
と40年ほど前の工作の時間へと心がトリップしかけそうになり。

意外とふっくら、このようなパンになりました。
ライ麦、オーツ麦、大麦麦芽、小麦ブラン、ヒマワリの種、アマニ、コーングリッツ、ゴマを計50%配合しています。
クセ強かと思いきやそうでもなく、香ばしさが増した感じです。
時折粒々とした食感があってたのしく、噛みしめるごとに旨い。
ひとまずは手のひらサイズのミニ食パン型で焼いておりますが、サンドイッチが出来るような大きさに焼くことも検討しております。
ネーミングセンスが無いので見たそのままで「黒パン」として並べております。
これぞドイツパンみたいな名前だとお客様は覚えられないということもわかったし。
茶色い黒いパン派のみなさま、どうぞよろしくお願いします。
雑記
冬もあけぼの

休日眠りこけたい気持ちを奮い立たせて外に飛び出し、眺める夜明けの空は良いものです。
新書を読んでいました。

成長するとはどういう事だろうか、という私の問いに関連する内容ですよと文学研究者の小川公代さんがこの本をお勧めしており、読み終わってますます「成長とは、、、むむむ」となりました。
ファスト教養のファストはファストファッションとかファストフードのファストですね。
ビジネスで役に立つ、お手軽ですぐ得られてすぐ使えるすぐ結果がでる教養という感じ。
ここで、教養とはいったいなんだろう、、とまた新たな問いが生まれちゃうんですけども。
私からみたらファスト教養とされるものは教養じゃなくて豆知識や雑学ではないのか?と。
この著者はファスト教養に否定的な気持ちではありながら全否定する事も良くないという中立寄り的なスタンスで、なぜファスト教養にはまるのか?どういった人がはまるのか?を分析しています。
ビジネスに役に立つファスト教養が好まれるのは、仕事を開拓し出世しより多くのお金を得るため。
より多くの金を得る人間になることが目的なので、金に繋がらない今すぐ使えない教養など時間の無駄でしかないのです。
効率よく金儲けできるようになることを成長というのです。
世の中金がすべて!金が正義!(だいぶ嫌味な感じでまとめた)
おおお、びっくり。1㎜も共感できない。
とはいえ、どれだけお金を稼げるか(生産性)が人間の価値を計る基準になっているこの新自由主義社会。
生まれる時代は選べませんから、時代の流れに適応して上手に生きようとするならばファスト教養を取り入れるという選択は非難されるものではないのでしょう。
生き抜く知恵として。
でも私は、社会に適応しようとして過去やってきたことが果たして正解だったのか?
と思い返す事が40歳前後くらいから増えてきました。
例えば、30年前くらいはケーキ屋は男の職場で男尊女卑の超マッチョな世界で。
そこで女だからというだけの理由でやらせてもらえない仕事が多く、女でもできると思わせないと使ってもらえないので、男に生まれていたら良かったのになあもったいないなあと上司から言われるほど男に同化して働いてました。
なぜ女だと損なのか? なぜ女であるだけで男より劣った存在として扱われるのか?
その社会構造に疑問を持たなかった。
男に生まれていればなーちくしょー損してるなーみたいな感じで。
結果、女は男より劣っているというバイアスを肯定する考え方をしていたなあと。
俯瞰して見れるようにならないと渦中にいるうちは気が付かないものかもしれないですが。
だからファスト教養を良しとする社会に適応することが多くの人々にとって社会にとって未来にとって良い事なのか、という事は少し遠目に眺めてみることが必要かなと思いました。
〆は穏やかに
みんな良い顔で演奏している。
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